・【DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL】ブルスクでWindowsがインストールできない
このサイトをホスティングしてるサーバーのOSはWindowsServerなんですが、 インストーラーをUSBに焼いていざインストール!と思ってUSBから起動するとブルスクに。 Windowsのインストーラーまで辿り着けません... 画面を見ると「DRIVER_IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL」の文字が。 なんやかんややって解決したので、今回は解決策をお伝えしたいと思います! 1.ブルスクが起きる原因 このブルスクは起動に必要なデバイスのドライバーがないことで発生するようです。 僕の場合はサーバーのHDDが繋がってるRAIDカードのドライバーがWindowsのインストーラーに 標準で入っていなかったことが原因でした。 2.解決策 このブルスクはWindowsのインストーラーにドライバーを挿入することで解決できます。 3.解決手順 ※インストールUSBを使用している前提です。 CDやDVDを使っていて再書き込みができない場合はこの手順のあとにISOを作ってください 作業ディレクトリの構成は以下のようになっています。 文中のディレクトリパスなどは適宜読み替えてください。 E | Work | ーdriver ーwim ーextract-b ーextract-i ・WindowsのインストールUSBを準備する Rufus(クリックでダウンロードページにジャンプします)等を使ってWindowsのインストールUSBを作成してください。 ・boot.wimとinstall.wimをコピーする インストールUSBの中の「sources」フォルダーから、「boot.wim」と「install.wim」を作業ディレクトリの「wim」フォルダーにコピーします。 ・boot.wimにドライバーを追加する まずはじめにboot.wimの中身を確認し、ドライバーをインストールするターゲットを確認します。 Windowsターミナルを管理者として起動し(Win+Xで出てくるメニューから「ターミナル(管理者)」をクリックで起動できます)、 以下のコマンドを入力します。 Dism /Get-ImageInfo /ImageFile:E:\work\wim\boot.wim すると、「展開イメージのサービスと管理ツール」が起動し、以下のような画面になると思います。 インデックス: 1 名前: Microsoft Windows PE (amd64) (略) インデックス: 2 名前: Microsoft Windows Setup (amd64) (略) 今回はインデックス2のWindows Setupにドライバーを追加します。 以下のコマンドを入力します。 Dism /Mount-Image /ImageFile:E:\work\wim\boot.wim /Index:2 /MountDir:E:\work\extract-b すると、「展開イメージのサービスと管理ツール」が起動し、以下のような画面になると思います。 イメージをマウントしています [==========================100.0%==========================] 操作は正常に完了しました。 「driver」フォルダーに追加したいドライバーのinfファイルやcatファイルなど必要そうなファイルをとりあえず全部放り込み、 以下のコマンドを入力します。 Dism /Image:E:\work\extract-b /Add-Driver /Driver:E:\work\driver すると、「展開イメージのサービスと管理ツール」が起動し、以下のような画面になると思います。 インストールするドライバー パッケージを検索しています... インストールする 2 個のドライバー パッケージが見つかりました。 1/2 をインストールしています - E:\work\driver\oem1.inf: ドライバー パッケージは正常にインストールされました。 (略) ドライバーの追加が完了したらコミットし、マウントを解除します。 以下のコマンドを入力します。 Dism /Unmount-Image /MountDir:E:\work\extract-b /Commit すると、「展開イメージのサービスと管理ツール」が起動し、以下のような画面になると思います。 イメージを保存しています [==========================100.0%==========================] イメージのマウントを解除しています [==========================100.0%==========================] (略) ここまでの手順が完了したら、作業ディレクトリの「wim」フォルダーの中の「boot.wim」の更新日時を確認します。 ファイルの更新日時がここまでの作業をした日時と同じ日時になっていたら完成です。 WindowsのインストールUSBの「sources」フォルダーに入っている「boot.wim」を、ここまでの作業で作った、 作業ディレクトリの「wim」フォルダーに入っているドライバー追加済の「boot.wim」に置き換えます。 ・install.wimにドライバーを追加する 次はWindowsインストーラーの本元(?)、「install.wim」にドライバーを追加します。 こっちにドライバーを追加しないとインストーラーは動きますが、インストール終了後のWindowsセットアップでブルスクになります。 手順としては「boot.wim」の時と一緒ですが、 「boot.wim」を「install.wim」に、 「extract-b」を「extract-i」に読み替え、入力するコマンドもそのように置換してください。 4.完成! これでドライバーが入ったインストールUSBの完成です。 早速作ったインストールUSBを使ってWindowsをインストールしましょう! 5.困ったら もしうまくいかない!とか、記事の内容が間違ってる!という場合には、コメネズミのTwitterまで、お気軽にご連絡ください! それではまた、次のブログで! |
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